1株の金額とは、株式1株をいくらにするかということです。
1株の金額も自由に決めることができます。1株の金額を決めると発行する株式数も計算できます。
資本金=発行済株式数×1株の金額
たとえば、資本金を100万円、1株を2万円にすると、50株発行している会社となります。
一般的には、1株5万円とする場合が多いですが、1株の金額が高すぎると、会社の運営に支障が出る場合があります。
たとえば、資本金10万円で、1株5万円にすると、その会社は、2株発行している会社となります。株主が1人の場合は、これでも構いませんが、株主が2人の場合には、50%の1株ずつ持つことになります。この場合、たとえば、会社設立後に定款を変更したい場合に、2人の意見が食い違うと定款を変更できないという問題が起きます。(定款の変更は、株主総会で3分の2以上の賛成が必要です。)
極端な例でしたが、このような状況にならないようにするためには、主導権を握る方が3分の2以上の割合を持つことができるようにすれば大丈夫です。
具体的には、先ほどの例ですと、資本金が10万円ですので、1株を2万円にして、5株発行とし、会社経営の主導権を握る方が、4株持つ形にすればOKということです。単純に資本金を増やして、3分の2以上株式を持つことができるようにしてもOKですね。