警視庁が2006年以降に摘発した外国人による偽装結婚や不法就労事件のうち、少なくとも10件で、在留資格などの不正取得の手続きを行政書士が代行していたことが判明し、手続きをおこなった行政書士も事情聴取されているようです。
「偽装とは知らなかった」
と言っているそうです。
偽装と知っていて手続きをおこなった場合は、問題外で、一刻も早く行政書士の資格のはく奪を願いますが、一番の問題は、偽装等の不正申請にかかわらないように業務を進めていくようにしなければならないということで、その方法を各県の行政書士会で研修や案内をいち早くおこなう必要があるかと思います。
偽装結婚ということでいえば、申請をしたい方と直接会う・配偶者とも直接会う・自宅に行く・勤務先も確認するなどいろいろな方法があるかと思います。
手間がかかりますし、真面目に申請をしようとしている方から依頼の場合、なかなか協力をお願いしにくい事項もあるかもしれません。
それでも、できる限り、不正申請に対する対策をおこない、疑わしい事案については、断るということも必要です。
一部の行政書士のおかげで他に真面目に仕事をおこなっている方に迷惑がかかるということを、認識してほしいと思います。
非常に残念であるとともに、一人の行政書士として恥ずかしいニュースでしたが、今後、このようなことがないように、会員全員が取り組んでいくべき課題であると感じております。